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テクタ社を哲学的に経営する人物、アクセル・ブロッホイザー氏は東ドイツの出身であり、東西冷戦時代の亡命者である。

彼がまだ東ドイツにいた26歳のある日、バウハウス時代にペーター・ケラーがデザインした一枚の家具スケッチに出会い衝撃を受ける。彼は心からバウハウス・デザインの奥深さに魅了され、強烈にそれらの作品を作ってみたいという衝動に駆られた。

しかし、社会主義体制下の当時の東ドイツ政府は、バウハウスの思想を危険な個人主義と見なしており、ブロッホイザー親子も例にもれず弾圧を加えられ、ついには父が経営する社員300名の工場まで没収された。

そして1972年、トランクひとつで父親とともに西側への亡命。苦難の末、ローエンホルデというドイツ中部の田舎町に辿り着き、念願のバウハウスの家具を製作するに至る。生涯を掛けてバウハウスを追い求め続けるブロッホイザー氏の会話には、「アート(芸術)とテクニック(技術)の融合」という言葉が幾度となく繰り返され、バウハウスのデザイン教育の原点を強く感じる事ができる。現在も、バウハウスの造形哲学は、彼の頭の中で進化し続けている。

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